スタンフォード大学ジェフリー・フェファー カーネギーメロン大学ジェラルド・サランシック(1978年)
企業も社会的つながりに埋め込まれているとの前提に立ち、相手の資源への依存度合いが、それぞれの交渉力にどう結びついているかを明らかにする理論
パワーとは交渉力のこと
- AとBの取引
- AはBからのみ調達している部品がある。Bしかその部品は製造できない(Bの資源に強く依存)
- Bは営業力があり、A以外にもたくさんの販売先がある
- この時、A⇒Bは依存度が非常に高い
- この時、B⇒Aは依存度が低い
- BはAに対して強いパワー(交渉力)を持つ
- 資源依存理論はAの対抗戦術に示唆を与える
外部抑圧に対抗する戦術
- 抑圧の軽減 新たな調達先や得意先の開拓
- 抑圧の取り込み 抑圧してくる会社の経営層を招き入れる
- 抑圧の吸収 M&A
相互依存と不均衡依存
- Aの交渉力=X Bの交渉力=Y とする
- 相互依存関係=|X+Y|が高い状態=相思相愛状態
- 不均衡依存関係=|X-Y|が高い状態=搾取される(する)関係、敵対関係
- コーポレートベンチャーキャピタルによる買収(大企業によるスタートアップ企業の買収)は、当初は相互依存関係(相思相愛関係)であっても、後に不均衡依存関係(それぞれの本音が露呈し、お互いが思い通りにいかない関係)になることがある。