スタンフォード大学 社会学者 マーク・グラノヴェッター (1973年)

弱いつながりこそが、革新を引き起こす

「ブリッジ」という概念

  1. A、B、Cが三角形にならない繋がり(A-B-C)を弱いつながりいう(一辺が欠けた不完全な三角形)
  2. この時Bを「ブリッジ」という
  3. AとBが親友でBとCも親友であればAとCはいずれつながる可能性が高い。つまり強いつながりには「ブリッジ」は存在しない

ブリッジの持つ効能

  • ブリッジは情報を伝搬させる
  • ブリッジの多い(一辺がかけた不完全三角形の多い)ネットワークは遠く(広域)に伸びやすく、情報の伝播にムダがない
  • ブリッジのない(三角形がいくつもつながった)ネットワークは遠く(広域)には伸びにくく、同じ情報が何回も行き交う

弱いつながりの強さ理論の命題

多様な、幅広い情報を、素早く、効率的に、遠くまで伝播させるのに向いているのは、弱いつながりからなるソーシャルネットワークである。

弱いつながりと強いつながりの比較

比較項目弱いつながり強いつながり
概要ブリッジの多い、広域で異質なものを含んでいるネットワーク
ブリッジのない、広域ではなく信頼度の高いネットワーク
伝わる知形式知のみが伝わる形式知・暗黙知も伝わる
知の探索・知の深化知の探索に向く知の深化に向く
期待できる効果アイデアの創出根回し・行動への落とし込み