理論の前提
- 社会に埋め込まれた人や組織は必ずしも合理的に意思決定するとは限らない
- 人や組織は合理性よりも周囲の影響から認知的、心理的な制約を受け、「社会的な正当性」で行動する
- 人・組織・企業はマクロ視点で同質化していく
同質化プロセスの種類
- 常識が形成されるメカニズム
- 強制的圧力⇒政策、法制度等による圧力で同質化していく
- 模倣的圧力⇒皆(周り)がやっているからという圧力で同質化していく
- 規範的圧力⇒この職種は、こうすべき!こうあるべき!のような規範が圧力となり同質化していく
同質化の事例
- 多国籍企業は自国と進出国の両方から同質化の圧力がかかる。その結果、意思決定に時間がかかったり、行動までに時間がかかる。
- 非市場戦略の意義。政府、行政、司法に働きかけ、自社に有利な状況を作り出す。
インスティテューショナル・アントレプレナーとその要件
- 非市場戦略の旗振り役のこと
- 変化に向けたビジョンを掲げる。今の常識が不都合であることを説明し、新しい常識が優れ、既存にも害がないことを説き、皆を同じ方向に導くこと。
- 支援者を巻き込み、動かす。講演や講和を活用し、周囲の支援者を巻き込み、特に社会的ステータスの高い人の助力を得る。