新年度の挑戦:経営×人事の学び舎づくり
変化を感じる新年度の始まり
新しい年度に入りました。急に暖かくなり、電車の中では早くも汗ばむ日が増え、毎日の服装選びが難しくなってきました。この時期になると、久しい友人や知人から「新年度から新しい部署に配属されました!」とか「今年度も体制は変更なしですか?」といった近況報告のメッセージがスマートフォンに届きます。それぞれが新しい環境でスタートを切る様子がうかがえます。また、私自身が日常的に関わっている業務委託事業などでも、春は新たな契約更新の時期にあたります。これまでの実績が評価されて継続となる仕事もあれば、事業年度の区切りとともに終わってしまった仕事、そしてご縁があって新しく始まる仕事もあり、個人事業主としては毎年一喜一憂する節目の季節でもあります。気候の変化とともに、人間関係や仕事の環境も大きく動くこの時期は、自分自身の立ち位置や今後の方向性を改めて見つめ直す良い機会になっています。

無償支援から踏み込んだ価値へ
さて、私事ではありますが、今年度の仕事のフィールドが少し変化しそうです。これまでは主に大阪府などの公共事業を通じて、大阪府下に事業所を持つ中小企業の採用活動や従業員の定着にかかわる助言や支援を行ってきました。しかし今年度からは、民間のプラットフォームを活用し、関西の中小企業の組織・人事にかかわる支援サービスを有償で提供する試みに挑戦させていただこうと考えています。

これまでは公共事業の一環として、ほとんどのサービスが企業側には無償で提供されていました。「無料のサービスだから、この程度の支援でしょうがないよね」という暗黙の了解のもと、一時的なアドバイスで何とか効果が出ていたのであれば、それはそれで継続的に有効活用されるべき制度です。しかし、人事コンサルタントや中小企業診断士として現場の深部に入り込むと、「もう少し自社の現状に踏み込んで指導してほしい」「単発の相談ではなく、継続的に取り組んで組織開発の効果を実感しないと意味がない」と考える経営層や人事担当者の方も少なくありませんでした。私は、そうした企業の真剣なニーズに応えるために、より本質的で深くコミットできる「もっと価値のあるサービス」を考え、企画することが求められていると強く感じるようになりました。
理論と実践を繋ぐ学びの場構想
現在はまだ構想段階なのですが、「経営×人事」をアップデートすることを目的とした、中小企業の経営層や人事責任者、担当者のための定期的な勉強会コミュニティをつくることができないかと考えています。なぜこの考えに至ったかと言いますと、これまで500人を超える中小企業の経営者や人事責任者、採用担当者の方々と名刺交換をし、リアルな組織や人事にかかわるお話を聞いてきた経験が背景にあります。その中には、大変勉強熱心で様々な外部セミナーに参加したり、自発的に情報収集をしておられる方が多数いらっしゃいました。私に対して「現状を打破するために、どんな専門書を読めばよいか」「どの動画サイトを視聴して人的資本経営について学べばよいか」と直接聞いてこられる方もいます。
そこで私は、このような志を持つ方々と定期的に同じ場所にリアルに集まり、「理論×実践」という切り口で、自社の中で起こる様々な組織人事課題をテーマとして取り出し、みんなで深く学ぶ場をつくれないかと考えたのです。

参考にしたい運営方法としては、MBA(経営学修士)の授業のように、組織人事でほぼ定説となっている理論(モチベーション理論や学習する組織など)を軸に、現場のリアルな課題をケーススタディとして切り出し、グループで議論するスタイルです。経営戦略から組織構造、そして個人の心理や感情、個と個の関係性へとブレイクダウンしていくプロセスを、1年間を通して体系的に学び合う場を提供したいと考えています。
経営×人事アップデートの実現
具体的には、月に1回のペースで集合勉強会を開催し、30社程度、約40人くらいの方が同じ場所(アクセスを考慮し、大阪・天満橋エリアなどを想定しています)に集まる「経営×人事アップデート勉強会」を実現したいと考えています。単に講師が知識を伝えるだけの一方通行なセミナーではなく、他社の事例や異なる業界の視点に触れながら対話を重ねることで、参加者ご自身の思い込み(メンタルモデル)に気づき、明日からの具体的な行動や自社の制度設計の役に立ててもらうことが最大の目的です。
経営と人事の課題は、決して切り離して考えることはできません。現場のミクロな人間関係の悩みも、マクロな経営理念や評価制度のあり方と密接に結びついています。この勉強会が、そうした複雑な課題を解きほぐすための一つの羅針盤になればと願っています。

現在、この企画の実現に向けて準備を進めております。正式に企画が通り、皆様にご案内できる準備が整いましたら、改めてこのブログ等で詳細な内容をオープンにさせていただきます。自社の組織づくりに真剣に向き合い、他者と共に学び合いたいとお考えの経営者、人事担当者の皆さまは、ぜひご参加をご検討いただければと思います。明日からのより良い職場づくりのために、皆様とお会いできる日を楽しみにしています。
