2021年を迎えて

凛とした新年の朝をお迎えのことと思います

飲食業界や観光業界の皆さまは、これまでにない厳しい年末年始であると思います

目に見えないものに対して、連日マスコミやメディアが騒ぎ立て、科学的な根拠やデータを持たないコメンテーターが世間ウケする発言をし、社会生活や経済活動が翻弄されたと言っても過言ではない状況であると思います。

確かに、新型コロナウイルスに感染し重症化患者が出た場合は、医療リソースを多く占有するため、重症者を増やすと医療体制が逼迫することは推測できます。

プロスペクト理論にあるように、人は利得よりも損失の方を心理的に重く受け止める。「人は損失を、より避けたがる」性質をもつといわれています。また、逆に人の心に潜む「油断」「このぐらいであればいいか」「緩み」が出てくることもあると思います。つまり、行動はその人の得た情報に基づいた主観に左右されており、国民の行動のベクトルが合っていないと言えます。

よって、このような時の行動の基準や判断の基準となるものが「データと科学による根拠」であると思います。今、私たちの社会生活や経済活動に最も必要とされているのは「データと科学にによる根拠」であると思います。それがあれば、国民は認識や行動を合わせやすくなりますし、目的と対象を絞った適切で適度な感染防止対策や経済対策をとることができると思います。

ワイドショーでの解説はもういらない。国は、長期化する今の社会生活や経済活動に対して、「どんなデータを収集するのか?」「因果関係や傾向をどう測るのか?」をイメージし、官民のデジタル技術を駆使し社会経済活動のデジタルトランスフォーメーション(DX)の設計図を示し、国民に対しリーダーシップを発揮すべきであると思います。

今年も、昨年とあまり変わらない状況が予想できます。住環境の変容、消費者の消費行動、企業の投資行動、業界を跨いだビジネスモデルの変容や労働の流動化、多様化、人の価値観の多様性が一気に動き出すと考えています。

多様な情報源を持ち多様性を受け入れることのできる隙間をたくさん作りたいと思います。そのためにも、「今までこのようにしてきた」「ねばならない」「こうすべき」のような拘りを意識して緩め、ニュートラルでいることを心掛けようと思います。

私は、今年を「整理し、次に備える年」にします。

皆さまにとっても、良い一年になりますようお祈り申し上げます

2021年 元旦