小規模事業者持続化補助金を申請する事業者様の共通点

週2日、商工会議所で相談員のお手伝いをしています。第4回受付締切が2020年10月2日(金)に迫っている小規模事業者持続化補助金(一般型・コロナ特別対応型)の申請に向けた相談がピークを迎えようとしています。申請書類の中でも特に経営計画書の書き方やブラッシュアップの相談に来られる方には共通点があるな、と感じています。

  • 比較的若く30代~40代前半の男性、女性です
  • 計画的です
  • 何かを学ぼう、挑戦しようと考えています
  • 事業展開に貪欲さがあります

皆さんが、無事申請を完了し、採択されることを心から願っています。

経営計画書の内容を読ませて頂くと、思いが伝わってきますし、今のコロナ禍にある経営環境の厳しさが、数年単位で続くことも十分理解されています。

診断士の目から見ると、この経営計画書は、SWOT分析をした上で、S(強み)×O(機会)×非対面型ビジネスモデルの転換(制約条件)を書かせようとしています。

しかし、非対面型ビジネスモデル(制約条件)を選択した(掛算した)段階で、これまでの商品・サービスが活かせないこともあると思います。そうなると個人事業で特定の商品やサービスに特化していたにもかかわらず、強制的に多角化という厳しい方向転換迫られる結果となってしまいます。

よって、持続化補助金を使って取り組もうとしている内容は、新規事業(新しい商品・サービス×新しい市場)に近いものがあります。まさに「挑戦」です。

こので相談に来られた皆さんに共通しているもう一つの重要なポイントは、

  • その「挑戦」を自分自身に対して「納得・腹落ち」させていることです。

私は、相談に来られた方々が作成してきた経営計画書の中に描かれている「挑戦」に対して、補助金採択がなされるように、商工会議所の相談員の立場からご支援したいと考えております。

相談やヒアリングの時に気を付けていることがあります。

  • なぜ、その「挑戦」をするのか、事業主の経歴、経験、技能、人的ネットワーク(知的資産)を理解することを心掛け、「これまでの商品・サービス」→「挑戦」への道筋を、事業主に見えるようにすること。
  • 新たなターゲット顧客(新しい市場)に対して、自社の新商品・新サービスを知ってもらうところから、購入・利用した後、良いイメージを持ち、誰かに口コミしてもらい長期的(体験してもらったことが顧客の価値となり、それが連鎖する)関係が続くようなビジネスプロセスをイメージしてもらうように相談者に対して言い換えを行うこと。

上記のことを心掛け、小規模事業者様の良き理解者、相談相手になれるよう努力してまいります。