「計画された偶発性理論」と「ストラクチャル・ホール理論」のつながり

毎年3月のこの時期は来年度に向けていろいろと考える時期です。このタイトルにあるように「キャリア形成」と「人との出会い」を結び付けて考えてみたいと思います。

キャリア形成のきっかけとなるもの

結果的に成功した人は一体どのようにキャリア戦略を考え、どのようにそれを実行しているのか?


 この論点について、初めて本格的な研究を行なったスタンフォード大学の教育学、心理学の教授であるジョン·クランボルツは、アメリカのビジネスマン数百人を対象に調査を行い、結果的に成功した人たちのキャリア形成のきっかけは、80%が「偶然」であるということを明らかにしました。彼らの80%がキャリアプランをもっていなかった、というわけではありません。ただ、当初のキャリアプラン通りにはいかないさまざまな偶然が重なり、結果的には世間から「成功者」とみなされる位置にたどり着いたということです。


 クランボルツは、この調査結果をもとに、キャリアは偶発的に生成される以上、中長期的なゴールを設定して頑張るのはむしろ危険であり、努力はむしろ「良い偶然」を招き寄せるための計画と習慣にこそ向けられるべきだと主張し、それらの論考を「計画された偶発性理論」という理論にまとめました。

次に「良い偶然」を引き寄せてくれるのは「人と人の出会い」です。

ではどのような人と出会うべきなのか?また、行動を起こすとき、どのようなことを意識して人を探すべきなのでしょうか?

人と人の出会いを「情報量とそのコントロール」の視点で考える

私のホームページをご覧いただいているの方の中が「ストラクチャル・ホール理論」と検索して、関連ページを閲覧されていることが分かっています。

まさに、この「ストラクチャル・ホール」をもった「越境人材」との出会いが「良い偶然」をもたらしてくれるのではないかと考えています。

詳しくは関連ページをお読みいただければと思います

ストラクチャル・ホール理論

弱いつながりの強さ理論

人と人のつながりの理論

「越境人材」を簡単に説明すると、「自分と異なる分野の人的ネットワークを持ち結節点となってもらえる人」のことです。「情報を多く持てる優位性」と「情報をコントロールできる優位性」を持っている人のことです。

上図で説明すると、私(A)は、Cとつながるよりも、Bとつながる方が「いい偶然」が訪れる可能性が高いということです。

良い偶然に巡り合う心がけ

前にご紹介したジョン・クランボルツの「計画された偶発性理論」は、多くの示唆を与えてくれますし、自分の過去を振り返った時も納得感があります。ジョン・クランボルツ自身が「良い偶然」を引き寄せるための提案をしてくれています。それらを私なりに「良い偶然に巡り合う心がけ」として3つに整理してみました。

  1. 好奇心とポジティブさをもち、すぐ行動する
  2. 粘り強さと柔軟性をもって続けてみる
  3. リスクを負う勇気をもつ

今月のTeam8メルマガ23号「次へのモチベーション」でもお伝えした内容と重複しますが

来年度に巡り合える「良い偶然」に期待しながら、3つの心がけは、時折思い出し、自己点検していきたいと考えています。