発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たちを読んで

発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち  本田秀夫著 SB新書

保育士を職業にするパートナーより、この本を紹介され、普段では読まない本を読んだ。

現在、OSAKAしごとフィールドで求職者の就職相談対応をすることがある。よって「より良く働くためには?」という視点から本書を読んだ。知らないことと、間違って理解していることが沢山あった。

「発達障害」とは○○より△△を優先する生き方のスタイルである。但し、職場の中では生きづらさを抱えることが多い。

①臨機応変な対人関係が苦手②こだわりが強い③不注意が多い④多動性、衝動性が強い等の特性が現れる。

例えば、学生時代には、周りの友達が理解し、フォローしていてくれたため辛さはあまり感じず表面化していなかった。しかし、会社の中では、時間に遅れる、報連相がない、期限までに仕事が終わらない、付き合いが悪い、仕事の段取りが悪いなどの評価を周りから受けるようになり、本人が辛くなってくる。これらは、発達障害の明確な基準があるわけでなく、いろいろな特性が重なったりし濃淡で現れてくる。

職場における対応方法について、自分なりに整理してみた

【本人の特性】は生きるスタイルであり、変更しない方向で考えることとする。そして【本人の特性】を自身がどこまで理解し、【本人のやりたいこと】を拡げていくか。また職場で一緒に働く仲間が理解し、【職場環境】を本人の特性に合わせるよう調整できるか。そして最後に は、【本人のやりたいこと】について、どこまで挑戦するか自分で覚悟を決めること。周りと相談しながら、最後は自分で決めることが大切であると著者も述べている。このように、【職場環境】【本人の特性】【本人がやりたいこと】の重なる部分(働きやすい領域)を拡げることができれば、より良く働くことに結びつくと考える。

本テーマは、さまざまな専門書が出ている。私はこの1冊だけを読み、自分の経験なども参考にしながら、自分なりの見解を述べた。認識不足や言葉足らずな部分があれば、ご容赦を頂きたい。   以上